■ 市販薬の「予知能力」とは?
- 2007.07.13 Friday
- 12:30
市販薬の「予知能力」・・・というコトバにビビッ!と来て、記事をみてみました。
なんのことはない、市販の風邪薬が売れると、インフルエンザの流行をいち早く察知できるという記事でした。ちょいと、ガッカリ。
今は、たいていの薬局薬店で、買い物をするとバーコードを「ピッ!」とされますね。あれで、月に何個売れたかわかります。また、前年同月のデータと比べて、販売個数が増えたか減ったかを調べることもできます。
じっさい、市販の風邪薬が、ばばーっと売れたら、インフルエンザの流行る年で、流行らない年には、売れ行きが悪いのです。
他にも、鼻炎薬が売れ出したら、花粉症の流行をいちはやく察知できるとか、栄養ドリンクがばばーっと売れ出したら、猛暑だとか、ドラッグストアの売れ行きは、なんにでも応用できますね。
現に、製薬会社メーカーなどではずっと昔から、そのような分析をおこなっているはずで、なーんも目新しいニュースではないなァ、というのが正直な感想です。
とはいえ従来よりもいちはやく、インフルエンザの流行を、地域の保健所がアナウンスしてくれるようになったら、生活者にとってありがたいことでしょう。
◆市販薬の売れ方で感染症流行「予知」 600薬局で検証
アサヒドットコム(2007年07月10日)
ドラッグストアでの風邪薬の売れ方から、インフルエンザなど感染症の流行をいち早く察知出来ることが分かった。国立感染症研究所が2年余りにわたって全国600薬局のデータを基に検証し、市販薬の「予知能力」を立証したからだ。発生が懸念されている新型インフルエンザや新型肺炎SARSなど深刻な感染症を早期に察知するシステムに応用できる。被害拡大を防ぐ手軽で有力な手段になりそうだ。
(中 略)
例えば03年12月22日に、1薬局あたりの売り上げが、それまでの約2万円から4万円に倍増したのに対し、患者報告は翌月の1月13日に前週に比べ約3倍に増えていた。両シーズンを通して統計処理をした結果、薬の売り上げの変化が、公式の患者報告より約2週間先行し、薬の動向がインフルエンザ流行をいち早く察知する指標になることがわかった。