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パナマ政府配布の風邪シロップで、幼児を含む365人以上死亡
左は中国の偽グリセリン工場、右はホームページに掲載された架空の自社ビル

【ニュース要約】
【2006年9月以降、パナマでは、パナマ政府が製造配布した風邪シロップを服用した後、呼吸困難、麻痺、死亡者が続出した。申告された死亡者数は幼児を含む365人であった。原因は、風邪シロップに配合されているはずの純度の高いグリセリンが、中国で製造されたニセグリセリンであったことを、米国疾病予防管理センター(CDC)の国立環境衛生センター(NCEH)の科学者らが突き止めた。問題の風邪シロップは、パナマ政府が配布したものだったため、被害が広がった。】

▼偽グリセリンの中に多く含まれた「ジエチレングリコール」は、不凍液や、潤滑油などに含まれ、大量に摂取すると、腎機能や肝機能にダメージを与えます。

▼写真は、問題の偽グリセリンを製造した中国の工場です。
実際は、【一階建ての平屋(左)】であったにもかかわらず、7〜8階建て以上はありそうな美しいビルを【自社ビル(右)】としてホームページに掲載していたというから、オッソロシイ話です。

▼パナマ政府も、グリセリンと信じて輸入して、風邪シロップを作った、いわば被害者ではありますが、やはり医薬品原料には安さを追い求めてはいけないと思いました。家族のためを思って、カゼ薬を与えて、深刻な健康被害が出てしまったという、たいへん痛ましい事件です。

パナマにおける謎の疾病 原因はジエチレングリコール 愛知県衛生研究所
● ジエチレングリコール
エチレングリコール(HOCH2CH2OH)2分子が脱水縮合したHOCH2CH2OCH2CH2OHの化学構造式で示される水溶性の無色無臭の粘稠な吸湿性液体で、甘味があります。医薬品原料、食品添加物としての使用が認められている国はありません。工業用溶剤、ブレーキ液、不凍液、燃料添加剤などさまざまな用途に用いられています。中毒例の多くは経口摂取によるものであり、中毒症状は吐き気、嘔吐、頭痛、下痢、腹痛で、大量のジエチレングリコールに暴露されると腎臓、心臓、神経系に影響を及ぼします。ヒトに対する経口致死量(LD50)は1000mg/kg体重です(医歯薬出版蟷唆斑翔琶慷増補版pp775参照)。

名前のよく似た化合物にプロピレングリコール(HOCH2CH2CH2OH)がありますが、これは食品衛生法で使用が認められている食品添加物です。生めん、いか薫製品に2.0%以下、ギョウザ・シュウマイ・ワンタン・春巻きの皮に1.2%、その他の食品に0.60%以下の使用基準があります。静菌効果や保湿効果を期待して食品のほか、外用薬の可溶化剤などに添加されています。
| ● 海外の市販薬ニュース | 12:28 | comments(0) | - |
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