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● 「こんにゃくゼリーの窒息性アメと同程度」について
 今回のテーマはドラッグストアの定番品【こんにゃくゼリー】です。
 こんにゃくゼリー叩きが続いています。

 私の大好きなこんにゃくゼリー、「マンナンライフ蒟蒻畑ぶどう味
 とイチゴ味」ぷにぷにの感触、香りも良くて大好きです!という、
 おもいっきりの私情は冷蔵庫に置いといて。

■ 「こんにゃくゼリーの窒息性アメと同程度」について

 2010年8月20日2時31分配信 毎日新聞
 YAHOO!ニュースより
 <こんにゃくゼリー>食品安全委が消費者庁のリスク評価批判

 要約しますと、2010年6月に食品安全委員会がこんにゃく入りを含むミニカップゼリーの窒息の危険性について、「餅に次いで、アメと同程度」と消費者庁に答申しました。

 しかし、消費者庁は独自に信州大に窒息事故の再現実験を依頼し、「重い事故につながるリスク要因が複数ある」との結果を受け、

同年7月「餅やアメよりリスク要因が多く、業者に商品の改善を促す」という方針を打ち出したが、食品安全委の委員から「中立公正なのか疑問」などの異議が出されたのです。

そりゃそうよ。
餅やアメよりこんにゃくゼリーのほうが危険って、どんだけ〜。

 こんにゃくゼリーの負の評価が高まっていきます。なぜ消費者庁は、こんにゃくゼリーばかり叩くのか、ほんとに「中立公正なのか疑問」だわ。

■ 以下、厚生労働省の調査報告からの引用です。

 引用ココカラ
 ● 「食品による窒息の要因分析」調査について(平成20年度)

 調査期間:平成20年 9月〜平成21年 3月

 ● 小児窒息について、回答のあった救命救急センター185施設での、調査期間中の事例は12例であった。そのうち、家族により応急処置(背部叩打法:はいぶこうだほう)が行われていたのは半数のみであり、その教育と普及が重要。

 症例12例の内訳は、アメ(5例)、ピーナッツ・豆類(3例)、リンゴ、冷凍ゼリー、ラムネ、いくら(各1例)であった。12例のうち11例は1歳〜4歳。死亡が確認できたのは1例。

 ● 高齢者窒息では、「認知機能(にんちきのう)の低下」、「食の自立」、「(特に義歯装着時の)臼歯部咬合(きゅうしぶ こうごう:すりつぶす歯のかみ合わせのこと)の喪失」がリスク因子であった。

 窒息事故の約半数は施設で対応しており、施設職員への適切な対処方法の徹底が必要。

 調査期間中の症例の内訳は、野菜・果物、肉、魚類、ご飯、パン、餅、菓子類の順で多かった。11.7%で窒息の既往(きおう:今までかかった病気やケガなどのこと)があった。

 ごはんやパンを咀嚼(そしゃく)しないでのどに詰め込むことは、窒息のリスクであることが示された。

 ごはんの塊(かたたまり)の比重(ひじゅう)が大きくなるほど、硬さ、凝集性(ぎょうしゅうせい)、付着性(ふちゃくせい)はいずれも増加した。唾液と混じったパンの塊の比重が大きくなるほど、硬さ、付着性は増加した。

 ● 現在流通しているこんにゃく入りゼリーは、旧来品に比べて、かたさ、破断応力(はだんおうりょく)の点で、一般のゼリーの特性に近づいていた。

 一方で、一般のゼリーとは異なる食品特性をもつものであることから、特に、小児や高齢者へこんにゃく入りゼリーを提供する際には、一般のゼリーとは異なるものであることを再度注意喚起(さいどちゅういかんき)する必要があることが示された。引用ココマデ

 ― 厚労省の報告は「中立公正」な感じですね。

■ 幼児や高齢者は、窒息リスクが高い

そもそも「幼児や高齢者は窒息リスクが高い」という前提があります。

 楽しいはずの食事やおやつで、幼児や高齢者が窒息しないように、注意喚起すべきなのは言わずもがなです。

 幼児は、のどが細くて、嚥下(えんげ)能力が発達途中ですし、高齢者は、嚥下能力が低下していて、若い時のように豪快に食物を飲み込めなくなり、特につまりやすい餅やステーキなどでは、細心の注意を払う必要があります。

 そのような背景がある中、消費者庁は、なぜ、「アメよりもこんにゃくゼリー」なのでしょうか。

■ 医薬品は、固形剤の大きさで年齢制限あり

 医薬品は、錠剤などの大きさによって、年齢制限があるんですよ。

 ● カプセル剤、トローチ剤及び【ドロップ剤】及び直径6mmを超える錠剤(発泡錠※を除く)については、5歳未満の者を対象とする用法は認められない。

 ● 直径6mm以下の錠剤(発泡錠※を除く)については、3歳未満の者を対象とする用法は認められない。

 ※発泡錠は、水に溶かして服用する(固形のまま服用しない)ので除外

 つまり、6ミリより大きい錠剤などは5歳未満は使っちゃダメで、6ミリより小さい錠剤では、3歳未満は使っちゃダメなのです。

 なぜでしょうか?
 もちろん、のどにつまるリスクがあるからです。

 そもそも医薬品における小児(15歳未満)は、保護者監督のもとで医薬品を使うこととなっています。

 このように、医薬品のほうが厳しい基準がありますが、口に入る頻度は食品の方が圧倒〜的に・・・(しつこいので省略)。

 この医薬品の固形剤における年齢制限は、有効成分どうこうではなく、単に「物理的な大きさ」に対して設けられているのです。

 ドロップ剤なんて、食品のドロップと食感は同じです。一方、アメ(食品のドロップ)の大きさに年齢制限はありません。

 幼児はのどが細いので、アメがちょうどつまりやすい大きさなのです。また、大粒サイズのデカアメでは、成人も危険です。

■ 食品の制限ではなく、注意喚起を

 食事には、危険がいっぱいです。

 お箸を持って歩きまわると、目やのどをつくおそれがあります。

 良く噛んで食べないと、窒息するおそれがあります。

 特にお子様や高齢者では、窒息事故のリスクが高くなります。

 屋台などで、棒付きの食べ物を買った時は、立ち止まって注意深く
 食べましょう。

 アレルギーを起こしやすい食物が表になっているように、窒息事故の報告の多い食物を一覧にして啓蒙するなど、注意喚起を行いましょう。

 私は、成分や鮮度などの品質に問題がなく、非常識な形状もしていない食品が、規制されることには反対です。

 しかし、保護者の見ていないところ、例えば学校や学童などでは、アメやミニカップゼリーを扱わない方が良いかもしれません。

 保育園や幼稚園の餅つき大会では、小さめのお餅にちぎってくれていますが、さらに「良くかまないでのみこむと、死んじゃうこともあるよ!」とその都度(教えているとは思いますが)教える必要があります。

 以前、給食のパンをつまらせて亡くなった小学生がいましたね。高学年でも油断せず、急いで食べると死ぬこともあることや、噛むことの重要性を適宜注意してほしいものです。

■ 最後に:どうしても規制するんなら

 私は、こんにゃくゼリーの規制に反対ですが、どうしても消費者庁が規制してヤル!ヤッテヤル!って言うんなら、

 こんにゃくゼリーに、年齢制限(小学4年生〜60歳まで)を設けてはいかがでしょうか。

 現在、こんにゃくゼリーを子供のお菓子と売り場を別にすることや、パッケージ本体及び商品周辺への注意喚起をすることとなっています。残念ながら、実施していない店もあるそうです。

更に、販売時にひとことを義務づけてはいかがでしょうか。

 こんにゃくゼリーを扱う小売店には、販売時に「凍らせたり、吸い込んだりせず、よく噛んでお召し上がりください。窒息事故が報告されております」と申し添えてもらうのです。

 ちょっと話がそれますが、おでこにピタっと貼る熱さましのジェルシートがありますね。

 私は必ず、お子様に使うかどうかを聞き、購入者に「小さいお子様が寝てしまった時に、シートがずれて口や鼻をふさぎ、窒息してしまう事故が報告されております」と伝えています。

 そういう感覚で、こんにゃくゼリーも販売してはいかがでしょうか。少しでも悲しい事故がなくなるなら、まったく面倒には思いません。

 とにかく、販売規制には反対。欧米が輸入禁止措置をしていようが(アメリカは3人死亡でメーカーが自主回収を行った)、品質に問題がない優良食品の規制には反対します。

 規制するなら、餅もおにぎりも寿司もアメもグミもピーナツも同様にやってください。

 あとあれだ、今思いついたんですが、「母親学級でも、アメとこんにゃくゼリーのリスクについて説明する。子供を父親や祖父母に預けるときは、母親からそのリスクを伝えておくこと」とする。

■ 編集後記

 厚労省の『「食品による窒息の要因分析」調査について』では、小児の1位はアメ、高齢者の1位は野菜・果物だったんですよね。

 この調査結果を見て、消費者庁は我に返ってほしいものです。


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| ■ 注意!■ ドラッグストアの商品のリスクに関するニュース | 22:17 | comments(0) | - |
こんにゃく畑の新コマーシャル、いさぎよさがない
● こんにゃく畑の新テレビコマーシャルは、いさぎよさがない。

マンナンライフのこんにゃく畑:テレビコマーシャル

コマーシャルの冒頭、
『吸い込まなくても食べられる、ハート型。
 指で容器をつまむだけで、かんたんに出せる!』


・・・というようなコメントを、字幕スーパーとともに入れている。

これは、『こんにゃくゼリー吸い込み、ちっそく事故(マンナンライフのこんにゃく畑に特有の事故ではなく、どのメーカーのこんにゃくゼリーでも起こりうる)』を防ぐためのコメントだ。

● トップメーカーとして、そのような目的で、コメントをTVCMする姿勢はすばらしい。

でも、『吸い込むとキケン!」』のような、ストレートな表現のほうが、伝わりやすい。

こども向けに、「すいこむと、のどにつまることがあるよ、よくかんでたべてね」というような吹き出しでもあると、なおよい。

● こんにゃく畑は、ダイエットにもよいし、なんと言っても味がよい。
プルンとして、フルーティで、甘さもちょうどよい。

平成19年6月現在、ブドウ、りんご、白桃、うめ、グレープフルーツに、マンゴーが加わっているが、とてもおいしい。個人的には、イチゴとブドウがだいすき。

・・・なので、「吸い込むな!キケン」というコメントがあったとして、売り上げは落ちないと思う。

仮に、直接的なコメントを入れたことで、おじいちゃんおばあちゃんや、小さい子供のいるご家庭が買い控えるようになったとしても、それはそれで、ハイリスクのお客さんを守ることになるから、いいじゃない。

愛される商品として、むしろ息の長いものになると思う。

なんかあったときのためのエクスキューズとして、小さい文字で注意をうながすだけではなく(小さい文字では、読まれません)、もっと目立つように「危ないよ」とパッケージで示しては、いかがでしょうか。



蒟蒻畑 ライト ぶどう 24g*8個入 蒟蒻畑 ライト りんご 24g*8個入 マンナンライフのこんにゃく畑
| ■ 注意!■ ドラッグストアの商品のリスクに関するニュース | 11:22 | comments(0) | - |
こんにゃくゼリー、学童保育のおやつで死亡
こんにゃくゼリー

(写真は、代表的なこんにゃくゼリーを示したもので、被疑食品として載せたのではありません)

▼ こんにゃくゼリーは、3歳以上をめやすに、スプーンで小さく切って、
「すいこんじゃだめ、よく噛んでね」としつこく言ってあげましょう。

うるさく言われたんじゃ、おいしくないかもしれませんが、
「すいこまない」ということを、口をすっぱくして教えた方が良いです。

▼ 高齢者も同様です。

かつて、「こんにゃくゼリーの容器を指でへこませ、押し出しながら、吸い込むように食べる」というのが、スタンダードな食べ方でした。

しかし、吸い込みが強すぎたり、タイミングが合わないと「のどにつめてしまう」事故が発生します。

大人で、スプーンを使うのがめんどうくさい方は、「くわえるように、くちびるでキャッチしてから、噛んで食べる」というふうに心がけたらよいのではないでしょうか。

その際、まちがってのどの奥にいかないように、前歯や舌でガードすると、防御力がより高まるでしょう。

以下、国民生活センターホームページより抜粋です。



国民生活センター「こんにゃく入りゼリー死亡事故」

● 事例1
2007年3月23日、学童保育でおやつとして支給されたこんにゃく入りゼリーを食べたところ、喉に詰まらせ、救急車で搬送されたが亡くなった。
(7歳男児 東海地方)

● 事例2
2007年4月29日、祖父母宅でこんにゃく入りゼリーを食べたところ、喉に詰まらせ、救急車で搬送されたが、5月5日亡くなった。
(7歳男児 甲信越地方)

<小児にこんにやく入りゼリーを与えるときには>
(1)小児にこんにゃく入りゼリーを与えるときには、スプーンなどで小さくして与え、親がそばについていること。

(2)凍らせた場合は、時に注意が必要である。

<もし喉にものが詰まったら>
 喉にものが詰まった場合の応急処置として以下の方法を覚えておくとよい。ただし、詰まったものや詰まり具合などにより吐き出せない場合もあるので、乳幼児には喉に詰まる不安のあるものははじめから食べさせないほうがよい。高齢者の場合も注意が必要である。

乳児の場合:うつ伏せにして、平手で両肩のあいだを3〜4回たたく。

幼児の場合:ひざの上にうつ伏せに抱き、頭を肺より低くさせ、平手で肩甲骨のあいだを強く 3〜4回たたく。

成人の場合:まず、咳をさせる。それでも異物などが排出できなければ、体を曲げて頭を肺より低くさせ、次に平手で肩甲骨のあいだを3〜4回、素早く強くたたく。

 このほか、詰まったものを喉から指でかき出す方法が有効であるが、この方法はやり方を間違えると、逆にものを奥に押し込んでしまうこともあるので、方法については、かかりつけの医者に教わっておくとよい。



▼ 国民生活センターのホームページでは、1995年以降、こんにゃくゼリーによる窒息事故が6回報告されていますが、今回2件発生してしまいました。

▼ 2件のうち1件は、学童保育での事故です。子供への周知徹底がむずかしいとすれば、集団保育でのこんにゃくゼリーはやめるべきでしょう。

▼ アメ玉、オモチも同様です。保育園・幼稚園で、アメ玉禁止のところが多いのは、子供は駆けまわると気道につめることがあるからです。

オモチは、おとなしく座って、なんどもなんども噛んで食べるようにしつけましょう。
| ■ 注意!■ ドラッグストアの商品のリスクに関するニュース | 12:13 | comments(0) | - |
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