● 大正製薬、抗ウイルス成分配合のOTC薬の口唇ヘルペス治療薬「ヘルペシア軟膏」を発売
- 2007.10.09 Tuesday
- 00:26
2007年10月9日、大正製薬は、医療用の抗ウイルス成分アシクロビルを配合したOTC医薬品を発売します。ヘルペシア軟膏は「口唇ヘルペスの再発」の効能を取得しました。GSK(グラクソ・スミスクライン)からも「アクチビア軟膏」のブランド名で同日に新発売されます。
ヘルペシア軟膏・アクチビア軟膏は、ゾビラックス軟膏と同じ成分、同じ濃度(5%)です。今までになかった新しい市販薬ですね。
医療用医薬品のゾビラックス軟膏の効能は「単純疱疹」です。一方、薬局薬店の店頭では正確な診断はしづらく、また自己判断はできないため、OTC薬としては「口唇ヘルペスの再発」の効能になりました。
再発の場合は一般的に症状が軽く、ピリピリ・チクチクといった前駆症状(再発のきざし)を感じるので自己判断ができるとのこと。
ヘルペスウイルスは、おもに母体からの産道感染によりますが、性交でうつることもあります。どちらにしても、日本人の70〜80%が持っているウイルスです。ヘルペスウイルスは、一度感染すると症状がおさまった後もウイルスは神経節に潜伏し、疲れ、ストレス、カゼなど免疫力が低下すると活性化して症状を再発します。
症状は、唇に限らず人によってさまざまな部位にあらわれます。そのため医療用医薬品のゾビラックス(成分名アシクロビル)の効能は「単純疱疹」となっていますが、OTC薬としては「口唇ヘルペスの再発(くちびる限定、しかも再発に限る)」というしばりがつきました。
ヘルペシア軟膏は1本2gチューブのみ。価格はいずれも税込みの価格で、ヘルペシア軟膏が1250円、アクチビア軟膏が1155円となっています。ちなみにゾビラックス軟膏5%の薬価は1グラムあたり398.9円、後発品では1グラムあたり200円を切るものも発売されています。
しかし、処方せんを発行してもらうには診察代がかかりますから、トータルで考えるとビミョーにOTC薬のほうがお安いと思います。
私の知人・友人にも、残業が続いたり、ストレスフルな仕事のあと、唇がぷっくりする人が数人います。ヘルペスの症状はひとそれぞれ、私の周囲では唇に出る人は少ないようです。
過去に、お医者さんでヘルペスですねと、ゾビラックス軟膏やクリームをもらったことがある人なら、同じ症状が出たら、薬局薬店で買ってもいいってことです。
口唇ヘルペスかどうかわからない人は、めんどくさがって受診しないのは良くないですが、前にもなったとわかってる人なら、買ったほうがベンリでしょうね。