「あのお医者さんは、目薬をたくさん出し過ぎ!
まじめに診る気がないのよ」
この方は、目薬は最低限の本数を処方してもらい、
こまめに診てほしい患者さんです。一方、
「目薬もっと欲しかったのに〜、
1本しか出してもらえなかった。
なかなか受診する時間がないのに!」
という方もいます。
この方は、目薬の本数を多めに処方してもらって、
受診間隔をあけたい患者さん。多忙な方です。
このように、
目薬ひとつとっても患者さんの要望はさまざまです。
市販の目薬は、眼科で処方してもらう目薬より
容量が大きくなっています。
処方薬の目薬は、5mLの容量が主流。
たまに、2.5mLやその他もあります。
一方、市販の目薬は、15mL前後が主流です。
言ってみれば、市販の目薬は、
眼科で処方してもらう目薬の3倍の容量です。
■ 最大容量20mL「ロートゴールド40」
ロートゴールド40は、中高年向け目薬です。
40は、40代という意味ですが、
私はどんぴしゃりの年代です。
以前、
中高年向け目薬の製品名に「40」をつけるのは、
使用年齢を限定している印象を与えるので
医薬品としてふさわしくないと言われましたが、
今ではすっかり定着しています。
個人的には、このくらいの表現は
差し支えないと思っております。
大人のチョコレートとか、
大人の炭酸とか、そういうイメージで、
選びやすくてよろしいのではないでしょうか。
食品と一緒にするな!と怒らないでくださいね〜。
ロートゴールド40は、20mL。(2011年6月16日発売)
眼科で処方してもらう目薬の4本分の容量です※。
※ 20mLは、一般用眼科用薬承認基準の最大容量
しかも、
6つの有効成分が、市販薬として最大濃度配合。
効き目感のある
ゴールドのパッケージ。
●角膜に多く含まれるアミノ酸、タウリン 1%
●ピント調節作用のある、ネオスチグミン 0.005%
●血行を促進する、ビタミンE 0.05%
●新陳代謝を高める、ビタミンB6 0.1%
●目の細胞呼吸を高める、L-アスパラギン酸カリウム 1%
●かゆみや充血などをしずめる抗ヒスタミン成分
クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03%
ボトル1本 20mLの容量も最大なら、
6種の成分すべてが、市販薬として最大濃度です。
緑内障などの持病のない疲れ目の方には、
お奨めしやすい製品です。
(なお、成分濃度が最大というのは、
他の製品にもよくあることです。)
開封後は、30度以下の室温で保存。
まつ毛がふれるなど細菌汚染されないように気をつければ、
開封後2〜3カ月使えます。
その後は、中身が余っていても捨てていただきます。
ある日、
疲れ目の男性にオススメの目薬を聞かれました。
「ロートゴールド40は量もたっぷり・・・」と
紹介しはじめたところ
「いやいや、多すぎる。
たくさん余らせて捨てるのがイヤだ」
ときっぱり断られました。
結果、次におススメした
2倍のお値段の目薬を買って行かれました。
いや、世の中、いろんなニーズがありますね〜。
(^_^;)
「たくさん余らせて捨てるのがイヤ」という理由で
振られたのは初めてでした。
年配の男性でしたから、
日本人の「もったいない精神」が働いたのかも。