● 「明日、ママがいない」、ドラマ中止要請の感想

  • 2014.01.16 Thursday
  • 20:22
15日から放送の日テレのドラマ「明日、ママがいない」を連ドラ予約して観た。

ドラマ中のあだ名がひどすぎるということで児童養護施設と慈恵病院が日テレに抗議するという。(TBSニュースより)

慈恵病院は「ドラマは現実とかい離する内容で、ただでさえ傷を負っている子どもたちに対し、さらに偏見差別を生みかねない」と指摘した。

全国児童養護施設協議会も「子どもの人権を踏みにじるドラマであり看過できない」として日本テレビに意見を伝える方針。

あだ名が、道義的に考えて放送禁止用語に近かったと思うが、ドラマの構成としては良く考えて作られていると感じた。

そもそもドラマは、現実とかい離しているものだ。

例えば、私の両親は耳が聞こえないが、
聴覚障害者関係のドラマは、たいてい現実とかい離している。

手話関係の話も、おかしなことが多い。

たとえば、失語症で手話を使っている彼女に、
恋人が、手話を使う。

彼女は失語症であって、耳は聞こえる。
だから、彼女に話しかける時に、手話は必要ない。

そんな違和感は良くあることだ。

今回「明日母がいない」を観て良かったと思うところは、
いくつもあった。

例えば、
もらい泣きするほど、子役たちの演技がすばらしいところ。

「かわいそう」って上から目線で気の毒がるのは、
自分に酔っているだけ・・・という指摘や、

子供だって親(里親)を選ぶ権利があるなど、
グループホーム長やアイスドールのセリフは、
皆が知っていたほうが良い内容だ。

一般的に「かわいそう」と自分の優しさに酔う人は、
まったく悪気はない。酔っている意識がないから。

「かわいそう」と思ってあげることが、
的外れだということに、気づいていない。

私は、子供のころと学生のころに
両親が聴覚障害と知った時に、

私のために号泣してくれた大人と、
目をうるませて「いい話をしてくれた」という大人に出会った。

正直、号泣されても困ると思った。
私にとってそれは「悲しみ」でもなければ、
「いい話」でもない。単なる「現実」だ。

このような、優しい誤解は、
世界中にある。

萩尾望都のマンガに、
「不眠で悩み、ひとりでぐっすり寝たい主人公」を
「ひとりぼっちでかわいそう」と思った隣人が、
何度もご飯に誘ったりする。

そういう誤解。

私は「明日母がいない」のドラマに抗議する人の気持ちもわかる。
でも、ドラマの作品としては成立していると思う。

ドラマを直す必要があるとしたら、
どう直したら良いのか、正解がわからないが、
放送中止にすることはないと思う。

私はこのドラマの続きが観たい。

● 抗生物質の適正使用を-特に子供

  • 2010.09.05 Sunday
  • 07:00
 抗生物質の使い過ぎや、新しい抗生物質の登場が、耐性菌の発生に一役かっているといわれる。私は、抗生物質は、よっぽどの必要がある人にだけ使うべきだと思う。

 かぜの原因は、200種類以上あり、ほとんどがウイルスである。それなのに、なぜ、軽症の子供にまで抗生物質をバンバン出すのか。そういう小児科の医師を見て、疑問に思ったことがある。

 なかなか、自分の処方スタイルが変えられないのか。「抗生物質を処方しないと不安がり、処方してほしがる保護者もいる」とも聞いた。

 抗生物質を処方してほしがる保護者がいるとしたら、そもそも、抗生物質がウイルスには効かないこと、かぜの原因はほとんどがウイルスであるということを知らないのではないか。

 以下、2005年に小児科医のグループによるガイドラインからの引用である。抗生物質の適正使用について書かれている。

引用ココカラ
● 小児上気道炎および関連疾患に対する抗菌薬使用ガイドライン(小児外来診療における抗菌薬適正使用のためのワ-キンググル-プ)
1.はじめに
 感冒は抗菌薬なしで自然治癒する。しかし,重症感染のはじまりではないか,細菌による二次感染をおこさないか,こういった危惧は小児科医ならだれでも抱くものであろう。そして,まれな重症細菌感染症を予防する目的で抗菌薬が多用されてきた。しかし,近年の各種免疫学的診断法(迅速検査)の開発やわが国の医療機関へのアクセスの容易さを考慮すれば,抗菌薬に依存しなくても患児に不利益を与えない医療は十分可能と思われる。

1.ウイルス疾患には抗菌薬は投与しない。また二次感染予防のための抗菌薬投与も行わない。
2.細菌感染の関与が疑われても,重篤な合併症のリスクが低く 自然治癒が期待できる場合には抗菌薬は使用しない。
3.細菌感染の証拠があり,抗菌薬による治療の有効性が認められている場合には抗菌薬を使用する。
4.発熱があり,検査所見などで重症細菌感染症のリスクが高いと判断された場合には抗菌薬の使用は認められる。
5.細菌性疾患に経口抗菌薬を使う場合は,可能な限り狭域スペクトルの抗菌薬を第一選択薬とする

引用ココマデ


● 2010年9月4日21時43分 読売新聞オンラインより引用
引用ココカラ
抗生物質多用に警告、耐性菌問題で細菌学会
 日本細菌学会は、帝京大病院などで複数の抗生物質に耐性を持つ菌の発生が相次いでいることを受け、医療機関で抗生物質を安易に使わないことを求める提言を年内にもまとめることを決めた。

引用ココマデ

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