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● 漢方薬、かぜ薬など郵送不可で困るこんなケース
2009年6月の薬事法改正により、OTC薬(市販薬)の販売について、第2類医薬品※の郵便等販売(カタログ販売、インターネット販売、電話注文など)が不可になりました。

第1類医薬品・・・リアップ、ガスター、ボルタレンなど。改正前から対面販売が必要なため、郵送不可

第2類医薬品・・・かぜ薬、解熱鎮痛薬、鼻炎薬、漢方薬、目薬や外用薬の一部など。改正後に郵送不可になった

第3類医薬品・・・整腸薬、ビタミン剤、目薬や外用薬の一部など。郵便等販売(電話注文やインターネットなど)可能

薬事法改正後にとても困るケースがありました。
いわゆるなじみのお客様(住所と電話番号を把握し、以前からご注文いただいている)からのお電話です。

※これは、稀なケースではありません。

お客様「もしもし、○○です」
薬剤師「○○様、いつもありがとうございます。どうなさいました?」

お客様「先日、いつもの葛根湯を買って良く効いたのですが、どうもまだ本調子ではなくて」
薬剤師「お風邪を召してから何日目ですか?」

(症状の確認、現在服用中の医薬品の有無、アレルギーの確認などを行う)

お客様「そうね、3、4日目かしら。少しまだ風邪が治らないのと、お腹がなんとなく重苦しいの」
薬剤師「それでは、柴胡桂枝湯はいかがでしょうか。ご来店いただけます?」

お客様「あらでも家で安静にしていたいし、出歩きたくないのよ。代引きで送ってくださる?」
薬剤師「○○様、申し訳ございません。薬事法が改正されまして、初めてご購入の漢方薬(第2類医薬品)は、ご配送できません」

お客様「そう・・・。でも家で安静にしていたいし。人ごみに出て、また具合悪くなるといやだから・・・。じゃあ、いつも飲んでいたルルの錠剤にするわ。いつも家にあったのよ」
薬剤師「申し訳ございません、○○様は私どもの店でルルをご購入なさるのが初めてですので、ご配送できないのです」

お客様「お店に行かないといけないの?どうしましょう。パブロンもダメ?ベンザブロックも?」
薬剤師「申し訳ございません・・・」

お客様「だって具合が悪いのですもの。ゴホッゴホッ。いつもなんでもそちらのお店で相談しているものですから、そちらでお薬を求めたいのですが。ゴホッゴホッ」
薬剤師「だ、大丈夫ですか?○○様・・・」

お客様「誰かに買いに行かせたいけど、誰もいないし・・・」

          ・・・

こんなケースでもきっぱり断るのが、薬事法改正下での規制を順守した正しい行動なのです。

もちろん、症状が長く続いていたり、重いようなら受診を勧める必要があります。

例えば、上記のようなお客様を無理に来ていただいて、顔を見たとして電話で詳細に聞いた以上の情報を引き出せるでしょうか。

また、他の人に買いに来ていただいたとして、お金と商品のやりとりにしかなりません。

その他、第2類医薬品郵送等販売(電話、ネット、通販)不可には、次のようなケースがあります。

● ずっと相談していた薬局・薬店に、引っ越しても相談したいというケース。漢方薬では、舌診、脈診、全体的な観察などが理想だが、電話相談したいという要望は多い

● 妊娠検査薬。「検査で陽性と出た場合も、正常な妊娠ばかりとは限らない。なるべく早急に婦人科を受診すること」と伝えた上で、販売するなら、電話注文でも良いのでは?

● 痔の薬。「ステロイドが入っているものについては、患部が化膿している場合は使ってはいけない」「重症な場合(あな痔やひどいいぼ痔)は受診した方が良い」などの注意は、電話でも可能。店頭でお客様のお尻を診るわけでもなし

● なじみのお客様でも、飲む薬を変えるたびに、来店を必須にする必然性はあるのか?顔を見たら、医学的に正確な判断がつくのか?

インターネットなら、購入前確認として、使用上の注意のチェックボックスを設けて、さらに例えば、第2類医薬品には、使用上の注意をプリントしたものを輪ゴムで巻きつけて配送するとか。

それでも読まずに捨ててしまう人は、店頭で買っても捨てる系の人です。
根気よく、添付文書の必要性・重要性を啓蒙していくしかありません。
| ☆市販薬について☆ | 08:01 | comments(0) | - |
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