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● ここが変だよ?大槻義彦名誉教授のアグネス・チャン記事
 大槻義彦名誉教授に対して、私の持つイメージは「何かで人を糾弾する時に、インチキだという前提で間違っていない部分までも、勢いで力いっぱい否定しすぎてしまう人」である。

 あれは、テレビ向けのキャラ作りなの?それとも「素」なの?

 アグネス・チャン氏が、パワーストーンや霊芝(健康食品)の販売で、薬事法違反にあたる表現を使ってしまったのは事実。そこは責めても致し方がないと思うのだけれど。

 しかし、大槻義彦名誉教授のブログを読み進めると、「う〜ん?」と首をかしげたくなる表現が散見されるのである。

例えば、大槻氏の表現によれば
「もっといかがわしいのは、『五色霊芝』の販売がある。このサプリメント(漢方薬?)は高価で1万8千円もする。」

なんとなく、値段がぼったくりだ〜!と言いたげな表現だが、霊芝はいろいろなメーカーから健康食品として発売されており、この価格設定は並はずれて高価な訳ではない。

そして、下記の部分もなんだかおかしい。

↓大槻氏の表現
「マンネンタケ(レイシのこと)は食用に適さない。毒キノコではないが、食用は不向きなだけでなく誤用は危険なのだ。」

↓国立健康・栄養研究所の表現
「レイシは、北半球の温帯広葉樹林に見られるキノコ類で、中国では紀元前200年から記述がみられる歴史の古い漢方素材のひとつであり、一般に食用とはしない。」

「食用に適さない」→ 食べちゃいけないモノのニュアンス
「漢方素材のひとつであり、一般に食用とはしない」→ 薬用ニュアンス

 並べてみると、だいぶニュアンスが違うでしょ〜。

大槻氏の表現引用ココカラ
「食用には適さなくても漢方薬としての効果はあるのではないか。
ところが、漢方薬について調べると、『正式の漢方では霊芝を含む処方はない』と明記されているではないか。抗がん作用についても、その他の病気治療効果についても『ヒトへの臨床報告は公には認められていない』となっている。まして、出血傾向の副作用、低血圧の副作用、末梢神経障害、尿路障害、腎障害などの副作用も指摘されている(一部、国立健康・栄養研究所)。」
引用ココマデ

 『正式の漢方では霊芝を含む処方はない』というのは、霊芝の薬効の否定にはならない。例えば、「センブリやゲンノショウコ、ドクダミを含む正式な漢方薬はない」って言ったとして、だから何なの?ってなっちゃうでしょう。

漢方薬に含まれない伝承薬とか民間薬というのはいくつもあります。(大槻氏の「正式な漢方薬」とは、何を指しておられるのでしょう?揚げ足取りではなく、本気でわかりません。)

 霊芝は、医薬品として発売されていないので食品扱いなのだが、「前立腺症状の改善、血圧降下、抗血液凝固」作用があると言われている。また、基本的にレイシの毒性は低く、適切に使用される場合、安全に摂取することができると言われている。

 近年レイシの多糖類が注目され、俗に「抗腫瘍活性がある」といわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。

 レイシの安全性については「妊娠中、授乳中の安全性については充分なデータがないので、使用を避ける。血小板減少症の人では出血傾向、血圧低下作用のある医薬品との併用で低血圧を起こすことがあるため注意。」という注意事項がある。

 キノコ類は、医薬品として承認されておらず食品扱いなのですが、アガリクス(ハラタケ科ヒメマツタケ)、メシマコブ(タバコウロコタケ科)、シイタケ(キシメジ科)、霊芝(マンネンタケ科マンネンタケ)など、品質の良い製品を心がけて作っているメーカーやまじめに調べている研究者もいるわけで。

※参考:ブクリョウは医薬品(サルノコシカケ科マツホドの菌核。子実体を作らない)

 私は、大槻氏が、アグネス・チャン氏の薬事法抵触について言及するのは良いのだけれど、霊芝を貶めすぎな感じをなんとかしてほしいのである。
| - | 07:18 | comments(0) | - |
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