● 抗生物質の適正使用を-特に子供

  • 2010.09.05 Sunday
  • 07:00
 抗生物質の使い過ぎや、新しい抗生物質の登場が、耐性菌の発生に一役かっているといわれる。私は、抗生物質は、よっぽどの必要がある人にだけ使うべきだと思う。

 かぜの原因は、200種類以上あり、ほとんどがウイルスである。それなのに、なぜ、軽症の子供にまで抗生物質をバンバン出すのか。そういう小児科の医師を見て、疑問に思ったことがある。

 なかなか、自分の処方スタイルが変えられないのか。「抗生物質を処方しないと不安がり、処方してほしがる保護者もいる」とも聞いた。

 抗生物質を処方してほしがる保護者がいるとしたら、そもそも、抗生物質がウイルスには効かないこと、かぜの原因はほとんどがウイルスであるということを知らないのではないか。

 以下、2005年に小児科医のグループによるガイドラインからの引用である。抗生物質の適正使用について書かれている。

引用ココカラ
● 小児上気道炎および関連疾患に対する抗菌薬使用ガイドライン(小児外来診療における抗菌薬適正使用のためのワ-キンググル-プ)
1.はじめに
 感冒は抗菌薬なしで自然治癒する。しかし,重症感染のはじまりではないか,細菌による二次感染をおこさないか,こういった危惧は小児科医ならだれでも抱くものであろう。そして,まれな重症細菌感染症を予防する目的で抗菌薬が多用されてきた。しかし,近年の各種免疫学的診断法(迅速検査)の開発やわが国の医療機関へのアクセスの容易さを考慮すれば,抗菌薬に依存しなくても患児に不利益を与えない医療は十分可能と思われる。

1.ウイルス疾患には抗菌薬は投与しない。また二次感染予防のための抗菌薬投与も行わない。
2.細菌感染の関与が疑われても,重篤な合併症のリスクが低く 自然治癒が期待できる場合には抗菌薬は使用しない。
3.細菌感染の証拠があり,抗菌薬による治療の有効性が認められている場合には抗菌薬を使用する。
4.発熱があり,検査所見などで重症細菌感染症のリスクが高いと判断された場合には抗菌薬の使用は認められる。
5.細菌性疾患に経口抗菌薬を使う場合は,可能な限り狭域スペクトルの抗菌薬を第一選択薬とする

引用ココマデ


● 2010年9月4日21時43分 読売新聞オンラインより引用
引用ココカラ
抗生物質多用に警告、耐性菌問題で細菌学会
 日本細菌学会は、帝京大病院などで複数の抗生物質に耐性を持つ菌の発生が相次いでいることを受け、医療機関で抗生物質を安易に使わないことを求める提言を年内にもまとめることを決めた。

引用ココマデ
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